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2016/06/15

【2016年4月:Philadelphia】(その2)アメリカのユダヤ系の人の歴史を学べる穴場でおすすめ博物館


こんにちは。先週に更新したPhiladelphia(以下、Philly)に出かけた時の記録の続きをお送りします。
※前回の記事はこちら:【2016年4月:Philadelphia】(その1)フィラデルフィア名物、Cheese Stakeに挑戦してみる

前回の記事でチーズステーキを食べた後、National Museum of American Jewish History(以下、「American Jewish Museum」とします。)に行ってみることにしました。

結論から言うと、このミュージアム、とってもおすすめです。以下、詳細を少し書いてみます。

Phillyといえば映画・ロッキーの舞台の「Philadelphia Museum of Art」が有名ですが、既に行ってしまった我々のような人たちにはぜひこのAmerican Jewish Museumをおススメしたいと思います。


Philly行きの目的(その2):アメリカのユダヤ人について理解を深めてみる


そもそもこのミュージアムに行こうと思ったきっかけについてなんですが、以下の2点です。
  • 持っているクレジットカードの特典でタダで入れる
  • 知り合いに何人かJewish(ユダヤ人・ユダヤ教を信仰する人)がいるので、特にアメリカに移住してきたユダヤ人の歴史、文化について興味が少しあった

一つ目の理由は単純ですね、タダで入れるなら見た方がいいなぁと。
持っているクレジットカードはBank Of America(以下、BOA)のものなんですが、BOAのクレジットカードを持っていると毎月第一土日曜日にプログラム加盟のミュージアムの入館料が無料になります。


もう一つの理由は書かれているとおりで、単純にJewishについて知らないことが多すぎるので少しでも知るきっかけになったらなぁと思ったのです。

American Jewish Museumの外観


このミュージアムはPhillyの街中、Independence Hallのすぐ近くにあります。目印はこの看板。日本語があるのでわかりやすいかと。

この看板の説明にあるとおり、1階への入場は無料らしいです。1階にはちょっとした展示と、たくさんの椅子が置いてあったので休憩がてらによるのもいいかもしれません。笑。


上の写真左側のエントランスを通過し、右手に受付が見えるのですかさず無料チケットをもらいました。ここで、飲み物は捨てるように言われたのでその指示に従います(チーズステーキ屋さんで買ったコーラのカップを持っていた)。そのあと、セキュリティチェックを行います。まぁ、空港みたいなチェックです。靴は脱がなくていいですけど。


受付のお姉さんにもう一つ教わったことが、このミュージアムは上の階から下がってみることが推奨されているらしく、セキュリティチェック通過後はおとなしくエレベーターに乗って最上階(確か4階)に行きました。


American Jewish Museumの建物内


最上階から眺めた下層階の様子
上の写真のように、全体が一部吹き抜けになっていて、階段を使って降りるような仕組みになっています。建物の作り自体も私は気に入りました。

American Jewish Museumのみどころ

詳しい展示の内容は行ってみて判断していただきたいのですが、個人的にいいなぁと思った点について紹介します。

このミュージアムの見どころは「テクノロジーを駆使した多彩な展示方法がおもしろい」ということかと。(ほかにもたくさん似たような展示をしているミュージアムはあるかと思いますが、私の感想です、あくまで)


理由として、このミュージアムは比較的新しいからだと思います。設立自体は1976年らしいですが、移転をして今の場所に建てられて再オープンしたのが2010年ということなので。


例えば、この大きなタッチパネルの展示

アメリカに移住してきたJewishの人たちがどこに住み始めて、どのようにアメリカ国内を移動していったか、ということが年代ごとにわかるようになっています。こんな風に。



最初のころは、PhillyやNew Yorkなどの東海岸に移民として入植し、その後、西へ移住していったことがよくわかりました。


同じタッチパネル内で、各年代ごとのアメリカ全体の人口とJewishの方の人口の変遷も分かるようになっていました。

ていうか、このミュージアムを見て思ったことの結論に早くもつながるんですが、「Jewishの人たちすごい」につきます。
ご覧のとおり、Jewishの人たちって、人口としてはそんなに多くないんですよね。例えば、1880年だとアメリカ全体の人口の約0.5%しかJewishの人たちっていらっしゃらなかったみたいなんです。

でも、彼らには商才もあり、子どもをたくさん産み、子どもの教育に力を入れることでアメリカ社会で地位を確立していった、ということがほかの展示で理解でき、だからこそ、彼らってすごいなぁと感嘆したのであります。


あと、もう一つ「新しいなぁ、素敵だなぁ」と思ったのがこの展示

この展示は、モニターの中心に映っている質問に対して、ビジターが自由に自分の意見を述べる場です。

ビジターの意見の述べ方は、用意されている紙の付箋に書くことなのですが、その回答の内容がデジタル化され、モニターでも表示されています。質問の上に大きな噴き出しでメッセージが白い字で書かれていると思いますが、それがデータとして取り込まれたものです。


回答を書いた紙の付箋を張り付ける前に、各モニターのとなりに「Scan」するマシンがあって、そこでスキャンをするんですね。おもしろいなぁと思いました。

ちなみに、2個前の付箋の色は質問に対するスタンスを表します。確か、ピンクが「No」、黄色が「Yes」、ブルーが「It depends(場合による)」だった気がします。

回答をしなくても、それぞれの意見を読むだけでも興味深かったです。


このミュージアム自体そこまで大きくないので、我々は2時間以内に見終わりました。あ、我々のミュージアムの見方は、興味のあるところを中心にじっくり説明を読みながら見るというやり方ですが、結構スキップしたところもあります。特に第二次世界大戦あたりの展示は見るのがつらかったので。本当にじっくりと全部を見たい人だったら、3時間くらいかかるかなぁと思います。


American Jewish Museumの概要

National Museum of American Jewish History
101 S Independence Mall E, Philadelphia, PA 19106

Admission : Adult $12
Hours : MONDAY CLOSED
Tuesday to Friday: 10:00am - 5:00pm, Saturday and Sunday: 10:00am - 5:30pm

個人的には一人$12を払う価値はあるなぁと思いました。っていうか、空いてるのがいいのですよ。なんで空いてるんだろう、土日なのに!と思うくらい。


ということで、今回の記事はおしまい。次回もPhillyに関する記事ですが、今度はある公園についてです。来週にはまた更新をば。。。がんばる!


★Philly訪問、第3弾を更新しました。ぜひ読んで下さい♪
【2016年4月:Philadelphia】(その3)日本庭園・松風荘(Shofuso)とFairmount Parkでお花見

Philadelphiaに関する記事はこちらにまとめています



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