旅行でNYCに遊びに来た友達をWhole Foodsに連れていくと「John Master Organics」が日本より大幅に安い(40% OFFくらい)といって喜んでいたことを覚えています。
そんなWhole Foodsが昨日年次報告の際に素敵なNewsを発表した模様。
Whole Foods' New Lower-Cost Store 'Hip, Cool, Technology-Oriented'の記事によると、「2016年に20代~30代の若者をターゲットにした低価格・高品質・テクノロジーを活用した先進的な新コンセプトの店舗をオープン」する方向で調整を進めているようです。
Whole Foodsって「Whole Paycheck」という由々しきあだ名があるくらいに価格帯は高いですよね。あ、「Whole Paycheck」は敢えて訳すなら「全てのお給料」でしょうか。(出典:Whole Foods Market targets millennials with new grocery store concept)
そんなこともあってか(?)、低価格帯の新業態の店舗をオープンさせるみたいです。
米国時間5/7に発表された内容は「2016年に新コンセプトの店舗をオープンする予定がある」ことです。これから店舗のリース交渉にはいるようで、そのことでメディアからリークされるよりも前に敢えて発表をした模様(どうせすぐにリークされるから、らしい)。
よって、詳しい情報は「Labor Day(9/1)の前に発表」ということなので詳細を待ちたいですが、今分かっている範囲の情報はこのような感じです。
- 新コンセプトの詳しい内容は現状でまだ検討中。出店先を探すことと並行してコンセプトを作っていく
- ターゲットとなる顧客は「Millennials Generation(ジェネレーションY)」。Wikipediaで調べた限りでは、1975年から1989年代前半に生まれた人たちの事を指すようです。
- ミレニアル世代が好むテクノロジーを駆使した「誰も見たことがない革新的なグローサリーストア(食品スーパー)」を目指すとのこと
- ロボットを使うかもしれないらしい。⇒そのことにより人件費を抑え、低価格商品の提供を目指すよう
- 2016年にオープンした後「rapid expansion(急速に店舗数を拡大)」する模様
「どこに・どんな内容の店舗を・具体的にいつ」オープンするかは現段階で分かりませんが、とっても楽しみです。
メインのターゲットがジェネレーションY、日本に例えるなら「氷河期世代」または「ロストジェネレーション」世代ということは、メインのターゲットは働き盛りの20代~30代になるんですかね?既存の店舗のお客さんは確かに40代~50代が多そうな気がします。
働き盛りの人が多い州はどこなのだろう。。。アメリカは日本の場合の東京のように企業が一極集中していないので私には想像がつかないです。Whole Foodsの本社はテキサス州・オースティンなので、まずはテキサスやカリフォルニアなどの中西部から店舗を拡大するのかもしれないですね。NYCも学生を問わず、若者が多いので店舗オープンは早い気もしますが。
もちろん、投資家からは既存の店舗とのカニバリゼーション(顧客の食い合い)が心配されているようですが、その懸念を払しょくするような新店舗のコンセプト発表が楽しみです。低価格っていうのがどのくらい安くなるのかも気になる。。
個人的にはいいと思うんですよね、このアイデア。若い時から姉妹ブランドとは言えWhole Foodsのブランドにお客さんを寄せて、その若者が出世して収入を得るようになったらWhole Foodsの本体へお客さんを寄せることが出来る(理論上は)。LTV(※)が高くなる気がします。ヘルシー志向の高まりで、オーガニック食品市場の競争も激化しているようだし、生き残りをかけているんでしょうね。
いずれにせよ、Whole Foods好き、IT好きの私にとっては嬉しいニュースなので記事にしてみました。ターゲットの世代にぴったりだし(笑)
(※) LTVとは
ライフタイムバリューのこと。一人のお客さんが生涯にわたっていくらの金額を落としてくれるかの指標。企業が既存顧客の売上・客単価向上を試みる際や、新規顧客獲得のための投資(広告)回収のために必要な期間、及び新店舗・サービスへの大規模投資を回収するために必要な期間を算出するためにに使われるであろう指標。
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